関西医科大学を選んだ理由
私は関西医科大学の出身ですが、地元は広島県の岡山市です。初期研修は他院で行っていましたが、将来的には地元に戻ろうと考えていました。ただ、福山市周辺には新生児手術を行う病院があまり多くなく、母校である関西医大であれば、より専門的な経験が積めると思い、後期研修のタイミングで戻ることを決めました。
また、ちょうどその時期に土井教授が関西医大に赴任されるというお話もあり、そのことも大きな後押しとなりました。
小児外科を選んだ理由
実は、私はもともと幼稚園の先生を目指していました。でも、父が医師ということもあり、「医師として子どもに関われる仕事もあるよ」と勧められ、医学の道に進みました。
医師を目指す中で、最初は小児科に興味を持っていましたが、外科的な手技にも魅力を感じるようになり、両方の要素を持つ「小児外科」を選びました。子どもと関わりながら、手術も含めた幅広い医療に携われるこの分野に、やりがいを感じています。
今までで大変だったこと
大きな困難を感じた経験はあまりないのですが、強いて言えば関西医大に戻ってきて1年目、環境に慣れるまでが少し大変でした。研修医時代は他の病院にいたため、病棟の流れや看護師さんとの連携など、周囲との関係構築には少し時間がかかりました。
今まででうれしかったこと
嬉しいことは日々たくさんありますが、特に印象に残っているのは、手術や治療に関わった小さな患者さんから折り紙やお手紙をもらった時です。「ありがとう」の気持ちが込められた小さな贈り物は、何よりの励みになります。小児外科の魅力は、こうした心温まる瞬間が多いことだと思います。
悩んだときはどうしているか
悩みがあるときは、医局の仲間に相談することが多いです。仕事でもプライベートでも、毎日一緒に過ごしている分、何でも話しやすい存在です。仕事終わりにご飯に行ったり、気軽に話ができる関係性が築けているのはとてもありがたいですね。
チームの雰囲気について
関西医大の小児外科は、教授をはじめ年齢層が若く、非常に相談しやすい雰囲気があります。上の先生方ともフラットに話ができる環境が整っていて、仕事のことはもちろん、プライベートのことまで親身になって話を聞いてくれます。
また、主治医制を採っていないため、病棟の子どもたちや手術を受ける子どもたちについては、医局員全員がその子のことを把握し、チームで診療を行っています。これにより、診断や治療方針の共有もスムーズで、安心して診療にあたることができています。
これから来る方へのメッセージ
外科に対して「手術が大変そう」と感じたり、小児医療において親御さんとの関係に不安を感じる方もいらっしゃると思います。実際、現在、当院には女性医師は私を含め2名とまだ少ないですが、環境はとても整っており、困ったときに相談できる仲間がいます。
小児外科に少しでも興味がある方は、ぜひ一度見学に来てください。子どもたちとそのご家族に寄り添いながら、チームで診療を進めるやりがいのある現場です。皆さんと一緒に働ける日を楽しみにしています。
